平成16年7月31日
〜8月7日のうち

【8月6日〜7日分】
 碇ケ関御関所 
古遠部温泉から宿の車で駅まで送ってもらおうと思っていたのですが、どうせ今晩の宿の日景温泉には夕方までにつけばいいので近くにある碇ケ関の関所に行ってみたい、と話したところ、「つまらないですよ〜、それよりも碇ケ関駅のそばにある道の駅まで送ってあげますよ。いろいろ見るとこもありますよ」とご主人がしきりに「ツマラナイ、」と言うので「じゃ〜そうしようかな」と思ったりもしましたが、やはり一度見に行ってみることにしました。雨はそれほど強くはないですが小雨が一日続きそうなカンジでした。着いて見るとやはり小さな建物が2つあるだけの狭い場所でした。
箱根のような幕府の関所のようではなく物資、人の移動に税金をかけて津軽藩の資金源としていた様です。当時は上の番所(峠の番所)、中の番所(折橋の番所)、碇ケ関の大番所の3重になっていて、ここは昭和59年に中の番所の場所に復元されたものです。建物は2つあって、1つは上番所、下番所、女改めの部屋、展示室、土間などに区分されたもの、もう一つは足軽番所ですが、こちらは中は食堂とおみやげ物屋さんになっています。

↑当時の関所の模型
【碇ケ関御関所】
津軽藩為信公が天正14年(1586年)に秋田比内の浅利氏を攻め大浦城に帰陣する時に当地に関所を設けた。2代藩主信枚公が城長根に遠見番所を作り4代藩主信政公になると町割を行い関所および御本陣を移転新築し明治4年まで続くのである。街道の要所には番所を作り城下町の様に枡形や辻隠を作り関所と御仮屋(御本陣)には城門を建てて警戒した。貞享2年(1685年)関所が落成した時に藩主が日本三大関所で一番であると喜び後年幕府の巡検使に随行した古川古松軒の東遊雑記に「厳重なること箱根の関所も及ばない」と記している。なお、犯罪人を町外れ(弘前側)で磔や斬首する場所でもあった。

↑上番所 旅人が取調べを受けています

↑下番所と女改めの部屋

↑展示室


←JR津軽湯の沢駅

↑待合室で佇む謎のヒト
ほどなく見終わってしまい、食堂でコーヒーでも飲んでいたら雨も少し強くなってきました。「あ〜やっぱ宿の人の言う通りにすればよかったかな」などと思っていました。時間はまだ昼前です。宿となる日景温泉の方には隣の駅の陣場駅に夕方迎えに来てもらうことになっていますが、雨だし見るものも他になさそうなのでとりあえず歩いて10分程の津軽湯の沢駅まで行って見ましたが、無人の駅の周りには何もありません。仕方なくやってきた電車に乗って隣の陣場駅まで行ってみることにしました。
 日 景 温 泉 
雨の降る陣場駅に12時チョット前に着きましたが、ここも無人駅で駅前にはホントに何もないとこでした。宿の人に予定を早めて迎えに来てもらおうかと思ったのですが、携帯を持ってなかったし、辺りには公衆電話もありそうもなかったのです。駅から宿までは約4qで晴れてれば歩いても良かったのですが、結構雨は強くなっていました。一緒に電車から降りた旅行者らしいおぢさんはどこか行ってしまい、ポツンと駅の待合室に取り残されてしまいました。夕方までどーしよ、と思っているとさきほどのおぢさんが駅に戻ってきました。話し掛けてみると、同じ日景温泉に行くのだと言います。行き当たりばったりで話に聞いていた日景温泉に行ってみようと思って、宿に電話をしたのだそうです。たまたま空いていたそうですが、空いてなかったらどーしたのでしょうか。ま、このおぢさんのおかげでしばらくすると宿の車が迎えにやってきて一緒に乗せてもらい、宿に向かいました。宿に着くと昼時だったので食堂でお昼をおぢさんと一緒に食べましたが、埼玉から来たこのおぢさん、なんでももう定年で今回は青森の五所川原のお祭りの帰りだとのことでした。
秋田県北部の大館市(あの忠犬ハチ公の生まれたところ)を囲む山地は秋田杉に被われ、中でも旧羽州街道の通る矢立峠には樹齢400年と言われる天然杉林となっています。その山腹にある日景温泉は明治26年に日景弁吉という人が開いた温泉で、3日の入湯で治癒する三日一廻りの霊泉として温泉の効能が広く知られています。規模の大きな旅館で日帰り入浴の車で駐車場も一杯でした。

↑日景温泉

↑玄関

↑玄関ロビー

↑売店

↑売店前は待合室になってます

↑食堂

↑ロビーから食堂前を通り左が客室

↑左の階段の右の階段を上がると大広間

↑客室前の廊下

↑大広間

↑温泉につきもの卓球室

夕食は2Fの100畳もある大広間でいただきます。鯉の洗いや岩魚にまたか、といったカンジでありますが、比内鳥のきりたんぽ鍋に山菜などが並びます。

←↑夕食です

お風呂は男女別の内湯とそれに挟まれる形で混浴の露天風呂があります。内湯は昭和の終わり頃にタイルの浴槽だったものを総青森ヒバ造りの高い天井と広さを持つ浴舎を建てたそうで、柱とか天井の梁を見るととっても太くて驚きます。泉質は塩化土類含有硫化水素食塩泉であり、効能としては、あせも、水虫、虫刺され、アトピー皮膚炎、喘息、糖尿病、心臓弁膜症、慢性神経痛、リューマチ、痔、慢性胃腸病などとなっています。

【日景温泉】
秋田県大館市長走37  〒017-0001   пF0186-51-2011
1泊2食付料金:¥9600(税込)※盆正月GWの料金となっています。それ以外は少し安くなります。少し高くなりますがトイレ付の部屋もあります。

←4枚 内湯

大きな浴槽が1つと浅い小さな浴槽が1つあります。天井の梁の太さがスゴイです。浴室が広々していて窓も大きいので気持ちいいですヨ。お湯は白く濁っていて石造りの床に付着した温泉成分がつるつると滑りやすいので注意です。浅い方は寝て入るようなものなのかとても浅いです。シャワーも浴室内にあります。
良く見ると浴槽の色が大きい方と小さい方で違うような気がします。深さの違いなのかナ?お湯が溢れる箇所は白い付着物がたくさんです。左端の写真の真中上の辺りにある扉から露天風呂に出れます。




←3枚 露天風呂

露天風呂は内湯から出たところにあります。5人位しか入れない小さな岩風呂ですが、山の緑がきれいであります。お湯はこちらも真っ白に濁って白い沈殿物が浴槽の底や床にいっぱいです。基本的に混浴となっていますが、女性専用の時間帯もあります。


↑脱衣所入り口(手前が♂奥が♀用)

↑脱衣所(右扉が浴室です)

お部屋は今回トイレ無しの普通の部屋にしましたが、ちと狭かったですね。ゆったりしたい人は次の間付やトイレ付の部屋にしたらいいかと思います。洗面所やエアコンなどの設備がないのは不便ですが、恐らく昭和初期に建てられた雰囲気のある部屋は居心地の悪いものではありませんでした。ただ、ちょうど浴室への通路に面した部屋だったので廊下は日帰りの入浴客の帰る夜8時頃までバタバタしていました。

↑部屋の様子

↑朝食
朝ご飯は1Fの食堂でいただきます。かなり広い食堂なんですが団体さんが泊まっていたからか知りませんが、ちとテーブルが窮屈で隣の人とひじがぶつかりそうでした。この宿には他に貸切別荘の山荘が1つ、湯治部の浴室が1つ、自炊部屋が15室(1人¥2500〜)あります。この日景温泉は、値段も手頃だし旅館自体が割と大きな施設なので大人数でワイワイと過ごすにはいい場所なのではないでしょうか。朝食後にこの旅で最後の入浴を楽しんだ後、宿の方に昼頃に陣場駅まで送っていただき、秋田へ出て秋田新幹線で東京へ帰ってきました。
今回の旅はなんだか温泉入って、ご飯食べて、寝て・・・の繰り返しばかりだった気がする。たくさんのとこに泊まったのでどうしても移動時間がかかったんでしょうがなかったけど。ほとんどが秘湯と呼んでもいいとこばかりでした。たまには仕事のことは一切忘れてこういう時間も必要なのだと思います。でも初日の日焼けはちょっとつらかったかな。いまは大分白くなってきてしまいました。それとともにまた次の旅を計画したいな〜と思う今日この頃です。

おしまい・・・