本耶馬溪
耶馬溪温泉で1泊した次の日は再び中津行きのバスに乗って40分ほどの本耶馬溪へ向かいました。耶馬溪と言えばやはり有名なのが菊池寛の小説「恩讐の彼方に」のもとになった有名な「青の洞門」です。青の洞門は車道に沿って遊歩道が整備されていて歩いて15分程で通ることが出来ます。車道となっているのは明治以降に自動車が通れるようにダイナマイトかなにかで作ったもので、禅海が手で掘ったと言われる箇所は一部に残るだけですが、そのノミの跡を見ることが出来ます。
青の洞門
↑切り立った崖に沿って短いトンネルがいくつか続きます
←禅海(了海)が掘ったといわれるトンネル
【小説:恩讐の彼方に】
越後出身の市九郎(後に僧了海)は主人の愛妾との恋をとがめられ、江戸で旗本を殺して逃亡を図ります。やがて女の強欲さ、己の罪深さから出家して全国をさまよう旅に出る。やがてこの地に辿りついた了海は何人もの人が命を落としている羅漢寺詣での断崖の道をみて、絶壁をくりぬき道を作ることを思い付く。周囲の人に笑われながらも、ただ1人ノミと小槌だけで約三十年間かけて掘り進め、ついに成就した。その場では「父の敵」と了海をねらって追ってきた旗本の長男が一緒にノミを振るっていた。成就した時には・・・と思って手伝っていた長男だったが、抱き合って喜ぶ二人の間にはもう溝はなかった。
↓青の洞門は山国川に沿ってあります